京都民医連第二中央病院広報誌 2013年11月発行 vol.20

回復期リハビリ病棟の1日

回復期リハビリ病棟って?

第二中央病院の回復期リハビリ病棟は、京都市内で2番目に立ち上げられました。『回復期リハビリ病棟』という名の通り、在宅で生活できるように生活力をつけるためのリハビリを目的とした病棟です。入院されている患者さんは主に脳血管障害後、頭部外傷後、大腿骨骨折後、手術後などです。

リハビリの内容は、①体の動きを訓練する:理学療法(PT)、②脳の動きや手先の訓練をする:作業療法(OT)、③コミュニケーションと飲み込みの訓練をする:言語療法(ST)の3種類に分けて、担当者が目標に向けて計画を立てています。その他、医師を中心として看護師、ケアワーカー、相談員や栄養士、薬剤師の多職種で協力してすすめていきます。また、リハビリで実践している事を病棟スタッフも把握して、機能向上できるよう援助しています。

通常の病院はパジャマ姿をイメージしがちですが、そこはリハビリ病棟!! 起床後はトレーニング着(普段着)へ、寝る前にはパジャマへ着替えをします。日中は「入院生活」のイメージはない風景です。

一般病棟との違いは?

在宅生活で「自分のことは自分でできる」ことを増やす目的があります。その為、寝台と生活の場を区別しており、食事はデイルーム(食堂)でしていただきます。病態的に必要でない限り、ベッドで食事をする姿は見られません。

病棟の様子はこんな感じ

イベントも企画!

病棟師長からのひとこと

 入院中の目標はやはり、ゴール到達にてバンザーイ!と退院しますが、入院生活は単なる通過点です。家に帰ってからも生活リハビリを続けて、よりその人らしい生活を送ってもらうことを考えています。リハビリでできることが増えても、家でジーッとしていては逆戻りです。皆さんの生活そのものが生活力の維持向上になります。生活リズムを守って生活の質を上げてみてください。笑えることって免疫力を高めますよ!

病棟師長 征矢

患者さんの一日のスケジュール(例)をのぞいてみましょう