徒然なるままに

野口 耕右(滋賀医大 04 年卒)

 民医連には学生時代から奨学生として、1 回生の頃から非常に多くの関わりをもっていただいた。

 主なものを挙げてみると

  1. 阪神淡路大震災後の仮設住宅での訪問健康診断
  2. 京都府綾部市での地域医療研修
  3. 薬害ヤコブ病原告 " 谷三一さん " の講演会企画(in 滋賀医大)
  4. 北海道夕張での塵肺・振動病勉強会 & 健診
  5. 舞鶴での自衛隊基地見学
  6. 医学生の集い(北海道、宝塚)
  7. 多くの診療所、病院見学
  8. 多くの学習会

 これらの様々な企画を通して、自分の価値観やどんな医者になりたいかというイメージが決まっていったように思う。

医学生に対してこういう特徴的な企画を配信したり、病院や診療所の実習に対して敷居が低いのも民医連の特徴だと思うし、これは良い面だと思う(有名な臨床研修指定病院では、実習は大学の教官からの紹介がないと実習できないという事もざらではないが、民医連では電話一本で OK である)

 僕は今や民医連の人間なので民医連の研修が良い! などといってもあまり説得力がないと思う。僕自身は非常に充実した研修を行っていると思う。研修が始まってから 2 週間になるが、受け持ち患者さんは 3 人になった(5 日に 1 人くらいのペースで当たっている)。指導医の Dr のみならず、他の Dr や他職種のスタッフの方々にも質問しやすい雰囲気がある。医局の中も良い雰囲気だと思う。しかし、他の人にそれを説明するのは難しい。人それぞれやりたい医療、極めたい医学が違うと思うので、民医連の長所、短所が万人に当てはまるとは限らないと思う。

 まだ研修先を考えていない学生の皆さんに言いたいのは、自分の中で可能性をせばめないで欲しいということだ。医学部は非常に特殊な社会である。周りの友達が全て医者になるというのはどう考えても変である。自分が医者になった時に患者としてやってくるのは、自分とは年齢も違うし、信条、宗教、社会的階層など多くの点で違うと思う。だから、学生のうちは決して大学の中に閉じこもらないで多くの人に接して欲しいと思う。

 学生時代、僕はバドミントンや音楽などを通じて、多くの人と接してきた。年齢も自分の親と同じくらいの方から小学生でも、また日本以外の国籍を持っていたり、障害を持っている方とも接してきた。そういうことが今の自分の財産になっているとも思う。

 興味があったらまずは実習でもどうぞ。歓迎します♪

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