公益社団法人 信和会 京都民医連第二中央病院

原水爆禁止世界大会に参加して

8月7~8日に長崎県で開催された原水爆禁止2023年世界大会に初めて参加しました。3年ぶりの対面開催で、15か国、1万人以上が参加しました。
開会総会では被爆者の体験談、各国政府代表から核兵器禁止実現に向けた報告がされました。分科会では「核兵器のない世界を」に参加し、核保有国や核依存国である日本などをいかに核兵器禁止条約(TPNW)に参加させるか、TPNW第2回締結国会議に向け討論されました。
TPNWは明るい未来への条約である事、世界は核兵器禁止の意識に満ちており市民社会に協力を求めている事、TPNW参加を求めた署名で政府は動き出している事を知りました。日本は唯一の戦争被爆国としてTPNWに参加するべきであると感じ、署名活動など小さなことから平和につながる活動を実践していきたいと思います。

言語聴覚士
八木美郁里

入職してから、憲法のことや軍備拡大に関して、耳にすることが多くなっていましたが、自ら行動することはこれまでありませんでした。今回、原水爆禁止世界大会への参加に声をかけていただき、良い学びの機会になると思い、参加を決意しました。
核兵器の恐ろしさ、当時の惨状を写真や被爆遺構から肌で感じ取り、二度とこのような惨事を起こしてはならないと改めて感じたとともに、未だに世界には1万発以上もの核兵器が存在していることを知り、恐怖を覚えました。被爆者の高齢化もあり、語り継ぐ人が減少しているという現状ですが、唯一の戦争被爆国として、核兵器の恐ろしさを世界に伝えることが日本人としての使命であると感じました。そして、核兵器のない世界に向け、日本の核の傘からの脱却、核兵器禁止条約への参加を強く願うきっかけとなりました。

作業療法士
相馬法子