京都民医連第二中央病院広報誌 2013年4月発行 vol.19

地域との架け橋 おげんきですか訪問

おげんきですか訪問検討チーム西園 睦美

患者さんと地域の架け橋になる為、病院の近くにお住まいの70歳以上の方のお宅訪問を行っています。おげんきですか訪問検討チームは医師・看護師・医事課職員・相談員でチーム編成していますが、訪問には全職種のスタッフが取り組んでいます。

医師が訪問し病状の相談に乗ったり、栄養士が訪問し1日のカロリー計算を行ったりと、訪問のスタイルはいろいろですが、患者さんのお話をゆっくり伺い、困っている事の解決の糸口を見つけると言うのが訪問の主旨です。

ご自宅に訪問させていただくと、庭の手入れをされていたり、ご近所の方と楽しげに談笑されていたりと、病気知らずの元気なお姿を見ることができ、病院内での印象とかなり違いびっくりさせられる事があります。

中には1日も早く介護の手が必要なのでは、と思われる患者さんもいらっしゃいますが、地域の方とも連携を図り少しでも快適に過ごしていただけるよう微力ながらもサポートさせて頂いています。

些細なことでも構いません。何でも相談してください。いろいろと質問をさせていただくというよりも、患者さんと楽しくお話ができればと思っています。

亡くなった御主人のお話や、終戦時の様子、このあたりの歴史、何でも結構です…中には第二中央病院(旧・安井病院)の生き字引と言った方もいらっしゃいます。改めて私たちは地域の方に支えられている事を実感しています。

次はあなたのお宅に伺うかも知れりません。そのときは「よ~~来てくれたな。ま~上がって行きや…」とお声かけください。

私たちは「おげんきですか?」と、笑顔を、お届けできたらと取り組みをすすめています。

私たちが地域に出て患者さんのお宅を訪問することで、何が出来るのかはまだわかりませんが、訪問した患者さんの「ありがとね」「また来てね」の言葉を励みに頑張っています。

『地域の方に愛される病院』を目指すのでなく『地域の方を愛して止まない病院』を目指しています。