京都民医連第二中央病院広報誌 2007年4月発行 vol. 8

あすかい診療所在宅往診センターです!

あすかい診療所所長
池野文昭

 2004年9月にあすかい診療所に在宅往診センターを移してから、2年6ヶ月が経ちました。この間、定期往診に加え、夜間や休日の緊急電話連絡を1年で183回お受けし、夜間と休日の臨時往診も59件させて頂きました。またこの間、8名の方々の在宅での看取りをさせて頂きました。現在も、脳血管障害後遺症の方・認知症の方・骨関節疾患の方・神経難病の方 等、併せて140名の方の、在宅往診治療をさせて頂いています。

 脳血管障害で寝たきり患者様が発熱されての緊急往診先でのことです。肺炎併発を確認し、緊急入院が必要なのに、あいにく京都民医連第二中央病院が満床でした。入院出来る病院をあちこちに電話して探したのですが、断られ断られで、やっと他の病院に入院出来ることとなった時は、御家族と顔を見合わせて、ほっとしたことを思い出します。

 また、積極的な治療を希望されず、“入院させずにこのままここで”と緊急入院を拒否される御家族もおられました。入院して、何度も採血やレントゲンなど色々と検査を受けて、それでも必ず救命される保証がある訳ではなく、残念な結果になった時には、入院治療はただ苦しめただけになる事さえあります。それでも救命のチャンスを追求するかどうかは、私自身も迷う事が度々あり、未だ結論を持てていません。しかし医療機関の使命は、出来る限りの延命・救命をすることですので、判断を委ねられたら、緊急入院を勧めなくてはなりません。御家族の結論は、どうする事がその患者様にとって一番幸せなのか、いつも悩んで考えていらっしゃった上での結論だと思い、無碍(むげ)に否定することも出来ません。

 何がいい医療なのか日々悩みながらも、スタッフ一同、これからも皆様の在宅療養の一助になれるよう、頑張って行きたいと思っております。


人工呼吸器を装着していても娘さんと一緒に住み慣れた我が家で

定期往診の様子(24時間体制で安心な在宅療養)

あすかい診療所往診の概要

 1人で通院することが困難な方に対して、おおむね月2回の定期往診の契約を交わします。
 疾患は、内科・外科・神経内科・整形外科など様々で、栄養管理(胃瘻・高カロリー点滴)・褥創処置・人工呼吸器の管理・ご家族や介護者の介護相談にも応じています。

申し込み方法:

 対象:1人で通院することが困難な方(かかりつけの医療機関がある方は、かかりつけ医の紹介状が必要です)

申し込み先:

 TEL:706‐6590(平日9:00~17:00、土曜日9:00~12:00)
 FAX:723‐8207

定期往診体制:

 
午前    
午後