「京都民医連あすかい病院」に(2019年4月)

 公益社団法人信和会 京都民医連第二中央病院の歴史は、当院の初代院長安井信雄先生が1937年に開設した安井医院に始まります。安井先生は「金はある時に払えばええ」、命は平等、を信条にこの地域の経済的に困窮した人々の医療を支えてきました。その医療方針を受け継いで1955年、当院は社団法人信和会安井病院として田中飛鳥井町に誕生しました。病院開設と同時に、志を同じくする全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)に加盟致しました。今から64年前のことです。1997年には円町にある京都民医連中央病院とともに京都民医連の中心的役割を担う急性期病院として、京都民医連第二中央病院と病院名を改称して今日まで22年間、地域医療に貢献して参りました。

 我が国の高齢化はこの20年間で急速に進み、医療を取り巻く環境も大きな変化を遂げました。当院は2011年に242床の病院の病床70床を分離して介護老人保健施設「茶山のさと」を開設致しました。そしてご存知のように昨年12月には3年余に及ぶ南館リニューアルを完了して、地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟を新たに立ち上げ、第二中央病院と改称した当初とは異なる医療機能を選択する方向に舵を切りました。それは今日の超高齢化社会にあって、救急医療・外科系医療など専門性を追求する急性期医療から、高齢者医療、在宅医療、リハビリテーションなどを軸に、亜急性期・回復期の医療を介護・福祉と連携して提供することで、この地域で真に求められる165床の病院となるための転換でした。そのような時代の流れと医療機能の変化に従い私たちはこの度、(信和会全職員、友の会の方々の総意に基づき)病院名称を変更することを決定致しました。

 2019年4月1日、当院は「京都民医連あすかい病院」として新たなスタートを切ります。培われた伝統を受け継ぎ、地域に寄り添い信頼される病院をめざします。これまで安井病院、第二中央病院を応援して下さった皆様、京都民医連あすかい病院にこれまで以上のご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 尚、私は3月31日をもって院長の職を辞し、4月1日より中川裕美子医師が新院長として病院の舵を取ります。京都民医連あすかい病院ともども宜しくお願い致します。

2019年3月吉日
公益社団法人信和会
京都民医連第二中央病院院長 磯野 理

南館グランドオープン(2018年12月)

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南館のご案内

患者様・地域の皆様には、長い間たいへん御迷惑をおかけいたしました。
12月1日ようやくグランドオープンさせていただくことができました。
南館の入り口は北側(北館入り口と向かい合わせ)に変更しております。