辺野古新基地建設反対行動への医療支援に参加して

昨年11月、全国の民医連が継続的に支援を行っている『辺野古米軍新基地建設反対座り込み行動への医療支援』に参加しました。
2018年の沖縄県知事選挙では、米軍普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古への米軍新基地建設中止を求める沖縄県民の意思が示されました。ところが政府は民意を無視し、2018年12月に辺野古沖への土砂投入を強行しました。
現在も辺野古の新基地建設予定地には、土砂やコンクリートを搬入するための大型トラックが、1日3回(9時・12時・15時)、80~100台入り工事を続行しています。そして、それを阻止するために、連日座り込み運動が行われています。
医療支援の当日は、座り込み運動をされている方が80名ほどおられ、機動隊や警備員、トラックドライバーに、基地建設反対をアピールされていました。座り込みをされている中のある方は、「活動が長期になってきた。こうして医療支援に来られていている方など、いろいろな人に見てもらうことは刺激になる」と言われていました。

11月半ばというのに気温が26℃もあり大変暑かったのですが、幸い救護班の出る幕はなく、みなさん元気にたくましく行動されていました。一人の参加者の方から、「救護班がいてくれるだけで安心する」と言っていただき、運動の一助ができたのではないかと嬉しく思いました。
支援後に辺野古近くの高台まで上がり、基地建設の状況を見せていただきました。美しい海でした。そこに住んでいたジュゴンはどこに行ったのか分からないそうです。座り込み運動をされているおかげで、土砂やコンクリートで埋める時間を少しでも阻止できているのだ!と思い、毎日活動されている方々に感謝と敬意を感じました。
今回、実際の現場を見て、なぜこのようなことが起きているのかを考える機会となりました。これからも、自分に出来ることを考え、行動していきたいと思います。
- 谷淵 未生
京都民医連あすかい病院 副看護部長