辺野古米軍新基地建設反対運動支援に参加して
政府は、沖縄県民の声に耳を傾けず新基地建設工事の強行を続けており、辺野古のキャンプシュワブゲート前では連日の座り込み行動が取り組まれています。私は去年の8月、連帯の輪を広げるためにこのたたかいの支援行動に参加しました。
座り込みには尻込みしていまい参加できなかったけれど、少し離れたところからでも機動隊と現地の人たちのぶつかる空気がビリビリ伝わってきました。私はあのとき「怖い」「悲しい」と感じました。きっとこの支援行動に参加した人たちはみな同様に感じたのではないでしょうか。機動隊が醸し出す雰囲気にのまれそうになりながら、なぜ同じ日本人が日本の海を、土地を巡ってたたかわないといけないのか。機動隊のなかにも同じように沖縄の海を守りたい人は少なからずいるはずなのに、何がこうさせてしまったのか、とても悲しい気持ちになりました。
支援はたった1日だけだったけれど、現地の人たちは毎日行動を続けておられます。たとえ「ごぼう抜き」(排除)されても、「行動することで連帯が広がる」「かならず基地建設を阻止する」という現地の人たちの強い思いを感じました。
私はこのような民医連活動に参加するのは初めてでしたし、まだまだ勉強不足で、政治の問題や、アメリカとの関係などわからないことだらけです。しかし、暴力をうみ出す基地か、きれいな海を残すかどちらが良いかを考えると、単純にきれいな海を残す方が絶対いいと思います。きれいな海と沖縄のひとたちの生活を守るために、辺野古の新基地建設を何としても断念させなければいけません。支援行動に参加したわたしたちは自分たちが見てきたことを伝えていかなければなりません。「連帯の輪は沖縄だけでは終わらない」
- 濱名 麻衣子
京都民医連第二中央病院 薬剤師