京都民医連第二中央病院広報誌 2015年5月発行 vol.23

健康診断にいこう

最近、いつ受けましたか?

 みなさん健康診断は年に1回受けていますか?
「毎年は受けてない」「家族が受けない」とか、「通院しているから大丈夫」「元気だから大丈夫」「どうせ結果はわかっている」…いろいろな答えが返ってきそうです。これらのどなたでも、健康診断を受ける権利がありま す。ぜひ受けましょう。 年に1回、体の状態を知ることが健康を守る第一歩です。

自分の健康を守るのは大事なのだ!

WHOが推進するヘルスプロモーションの定義は「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス」とされています。「健康づくり」の意味は広いと気づかされます。ドイツの貧困対策、イギリスの住 宅改善など、世界で多彩に取り組まれています。平和であることは、健康を守る最低の条件ですし、恋愛・仕事・学ぶ・老後の安心など、健康を享受できる社会の実現そのものが目標です。
健康な社会は、長い歴史の中で、はるか昔から現在も、人々の命がけのさまざまな努力のおかげで成り立っています。健康づくりは自分自身の問題であり、次代に残す社会をどうするのか、という問題でもあるということです。
大げさな話だなと思われたかもしれませんが、できることからはじめる健康づくり、自分のためになって、しかも社会に役立つ大事なことなのだ!というわけです。

からだの変化に気づこう!!

生活習慣病(脳卒中、心臓病、糖尿病など)は、自覚症状がないまま、進行していきます。かたよった食生活、運動不足、喫煙などの生活習慣を続けていると、そのうち深刻な病気にいたるかもしれません。
大切なのは、早めに体の変化に気づくこと。健康診断を利用してください。通院中の場合でも、生活習慣病の危険因子発見に役立つ場合が多いので、活用しましょう。

誰でも受けられます

入保険の「特定健診」を活用すれば、低料金で健康診断が誰でも受けられます。また健診機関では若い人向け、女性向けなどのメニューが準備されています。
信和会では、健康友の会員さん向けの「友の会健診」が、低料金で内容が充実していておすすめですので、入会をおすすめします。
また、当院では協会けんぽ生活習慣病予防健診、京都市国保ドック、乳がん・子宮がんなども受けることができます。
まずは、お問い合わせください。

受けてからが大事なのだ!

健康診断を受けたら、もれなくもらえる結果報告書。
一目見てそのままにしていませんか?
結果がでたら、そこからが大事。自分の状態を確認しましょう。

総合判定
「要治療」とか「要精密検査」であれば、一度は受診し、体の状態をより正確に知りましょう。
検査項目と生活アドバイスのコメント
もし「要経過観察」などの場合でも、内容をよく読んでください。コメント欄にもご注目。
え? コメントの字が小さい?…すみません。「朝食をとりましょう? ふーん」「ちょっと血圧が高いけど異常なしだから大丈夫」…ちょっと待った!そこが運命の分かれ道!?
習慣を改善するヒントがそこにあります。ささいなことからでも、ひとつ習慣を変えてみると、病気の危険が減るのです。
年に一度の健康診断でホッと安心。また来年お待ちしています。