倫理委員会

 当院が行う医学的研究や医療行為について、倫理的側面、医学的側面、社会的観点から審議して倫理的配慮をはかり、病院職員が適切な倫理観を保持できるようにするために2004年7月より「倫理委員会」を発足させました。

審議歴

2008年度倫理委員会まとめ

1.開催状況

第18回 2008年3月11日

  • 事例検討「ターミナルケアの検討」(中村匡医師、向根看護師)
  • 京都民医連第二中央病院の終末期医療、DNAR、「治療の差し控え」についてVer.4.

第19回 2008年6月10日

  • 事例検討「虐待が問題になる事例」(大田左京南地域包括支援センター所長)
  • 京都民医連第二中央病院の終末期医療、DNAR、「治療の差し控え」についてVer.5.

第20回 2008年10月14日

  • 京都民医連第二中央病院の終末期医療、DNAR、「治療の差し控え」についてVer.6.
  • 終末期医療ガイドラインをめぐる議論(7月5日医長・所長会議)
  • 終末期医療ガイドラインに対する意見(南3病棟)
  • 終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン(厚労省)
  • 終末期医療に関するガイドラインについて(日本医師会)

第21回 2009年2月24日

  • 事例検討「高齢認知症の治療について」(石橋医師、阿蘇野看護師)
  • 京都民医連第二中央病院の終末期医療、DNAR、「治療の差し控え」についてVer.7(ガイドライン)策定後の状況報告・検討。

第22回 2009年6月9日

  • 事例検討「DNRの確認について、DNR確認後の看護師、当番医の対応について」(山西医師)
  • 「ガイドライン」の状況報告・検討

第23回 2009年9月8日

  • 遺伝子診断の考え方について
  • 関節リウマチの治療薬、生物学的製剤の長期安全性研究(SECURE)への参加について。

 

2.今年の特徴と今後の課題

  • 京都民医連第二中央病院の終末期医療、DNAR、「治療の差し控え」についてVer.7(ガイドライン)まで、倫理委員会で検討を行ってきた。2009年1月より、それに従って、各職場で活用を始めてきている。現在実態や問題点の掌握を行っている。
  • 高齢者の入院患者さまが多い当院にとって、当事者の判断能力が乏しいケース、御家族とのコミュニケーションが困難なケースなど、現場スタッフの判断に任される場合に、判断指針としての「ガイドライン」の存在が認識されつつある。すべてのケースをカバーしきれない場合もあり、外部的制度の活用(たとえば成年後見制度など)の検討など、今後の課題と考えられる。

 

京都民医連第二中央病院倫理委員会委員(2009年4月1日現在)

委員 浅野 則明 京都第一法律事務所弁護士
  小田切明徳 元同志社中学校教諭
  小林 紀子 第二中央病院健康友の会副会長
  沼部 博直 京都大学大学院医学研究科助教授 医療倫理学分野
  磯野 理 病院長
  中川裕美子 副院長
  山際 正樹 看護師長
  小杉 礼子 主婦